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次世代新型MSX発表


5ONY MSX3

本体試作機。ロゴにMSXの文字が読み取れる。
意外にもスタイリッシュなデザインとなっており、当初
アダムスキー型と思われていた外見から意表を突かれた形だ。



9月13日、5ONYより次世代新型MSXの発表会が行われた。
会場にはMSX老人会の会員も訪れ、皆”10年この日を待っていた”
”LDで遊べんの?”と口をそろえて感動の喜びを噛み締めていた。
5ONY幹部によれば、”この発表会の動員数は記録的”とのことだ。

今回発表されたMSXは、MSX3の規格に基づいたもので
MSXの多くの資産を継承しつつ飛躍的に機能を向上させたものだと言う。
”現存するあらゆるテクノロジーを超えたものになる。”(5ONY幹部)
また、後期MSXのシェア競争で松下に大きく水をあけられた5ONYは、
この新型MSXで巻き返しをはかる予定だと言い、
”これでお湯くらい沸かせるようにしたい、炊飯器もやるか”(5ONY技術者)
と松下家電に対する競争も視野に入れているようだ。

発表会では試作機のデモが行われ、モックアップでの筐体本体の展示も行われた。
今回発表されたMSXは、まだ名称未定とのことで筐体に関しても、
”これが決定ではない”(5ONY広報)とのことだ。しかし、
情報筋によると”筐体をライタンのように変形させるつもりでいたらしい”
という話もある。5ONYは先日、ギボ 愛子に模したロボットペット”愛保(AIBO)”を
販売したばかりであり興味深い話だと言えそうだ。




縦置きも可能な、新型MSX。なぜ縦置きも可能にしたのかと言う質問に、
5ONY広報は、”ためしに立ててみたら立ったので、縦置きも可能ということにした。”
とのことだった。自社の技術に絶対の信頼を置いている証と言えよう。
しかし会場では倒れる筐体が続出。”手で押さえて使え!!”と5ONY広報が叫ぶ
ハプニングも。”たたないのは、この会場が傾いているからだ”と5ONY幹部。
”ためしに10円玉をたてたら立った。”と、会場の招待客。真偽が問われるところだ。




本体前面パネルには、各種拡張端子やスロットが確認できる。
5ONYは明言を避けたが前面にある端子は、アスキー端子だとおもわれる。
”マジックキーも使えます。”(5ONY広報)という言葉からも間違いはなさそうだ。
新型MSXを高性能ゲーム機としても使えることをアピールしている5ONYだが、
その言葉に間違いはなさそうだ。

そして、今回そのゲーム機たるコントローラらしきものも確認することができた。




形状が同社の旧型ゲーム機のアナログコントローラと酷似していることについて
5ONY広報は、”実際は2軸2ボタンで、ほかのボタンは使えません。同じにしておけば
間違って購入されてオトクです。”とのことだった。深い意味はないようだ。
しかし業界関係者は、口をそろえて”ハドソン製ではないか”ともらしている。
本当であれば、16連射スピコンが搭載される可能性もあり、ジョイカード愛用者には
気になるところだ。また、メーカープレスとして入場していたハドソン幹部に聞いたところ、
”ケタ表示を24桁にふやしたシュウォッチを作ろうかと考えている”
と、力強く関係の無いことを語ってくれた。
期待はしないほうがよさそうだ。

最後になるが、今回新型MSXの肝心の性能等は全く発表されなかった。
5ONY広報によれは、”ドラゴンスピリットが快適に動く程度”としている。
”あれは一流の嫌みのつもりなのだろう。”と業界関係者。
FM音源512和音、SCC128和音等を期待するユーザーも多く、
会場に来ていたMSX老人会の会員は”Y-8950を50個載せているのでは?”
と、大胆にも語っていた。このあたりは期待するしかなさそうだ。
また、5ONYではこの新型MSXの正式名称を公開していない。関係者によれば、
”HitBitー2000として、また松田聖子をCMに起用しようとしている。”
とのことだった。悪夢がよみがえるか。

最後に、老人会のとある会員は”キーボードが一体型でついていない”と、
酷く不満そうに語っていた。






製作ツール:PolyEdit